グローバルの「大物」と対話 | 譚旭光氏が将来の「10トピック」を語る

2019-10-19

 10月19日午前、中国国務院の承認により、中国商務部と山東省政府が共催した第1回多国籍企業リーダー青島サミットを山東省青島市で開幕しました。山東重工、濰柴グループおよび中国重汽の会長譚旭光氏が招待を受けて出席し、グローバルの優秀な多国籍企業リーダーの方々と中国の知恵を共有し、中国企業家の魅力を見せました。

 同日午後、山東重工が主導で「グローバル化とオーペンな協力」と題したフォーラムを開催しました。新開発銀行のチーフエコノミスト李稲葵氏、ボッシュ取締役会会長フォルクマル・デナー氏、KIONグループCEOゴードン・ リスク(Gordon Riske)氏、ローランド・ベルガーCEOステファン・シェイブル(Stefan Schaible )氏、オーストリアAVL社CEOヘルムート・リスト(Helmut List)氏、SAPシニアバイスプレジデント、ニルス・ハーズバーグ(Nils Herzberg)氏等をお招きし、経済とグローバル化、国際協力、新技術革新等のテーマを中心に、深い議論が展開されました。

 下記、当日の譚旭光氏より発せられた名言の抜粋

 (1)世界経済について

 譚旭光氏:就任してからの22年間において、2回の世界金融危機と複数回の中国経済の浮き沈みを経験して来ました。企業を取り巻く環境が常に変化しているので、我々は自分の仕事をきちんとやれば、必ず成功する。

 (2)目標について

 譚旭光氏:当社は2020-2030戦略を発表した。その内、2025年には目標1000億ドルの売り上げ達成を目指します。我々の努力で実現できると思います。

(3)大型トラック事業について

 譚旭光氏:山東重工の傘下には、陝西汽車大型トラックと中国重汽があります。二者を合わせれば、規模が全世界で第三位になります。しかし、我々は世界一流の大型トラックメーカーになりたいわけで、決して単純な足し算ではありません。

 (4)ディーゼルエンジンの将来について

 譚旭光氏:一夜で全部新エネルギーになるのはあり得ないですが、技術をしっかりと蓄積する必要はあります。

 (5)国際協力について

 譚旭光氏:相手を尊敬すれば、必ず相手からも尊敬してもらえます。我々はすべてのパートナーに対して、問題を隠さずに話し合い、問題解決に向けて協力し合っています。

 (6)商用車の次世代技術について

 譚旭光氏:無人運転は不可能ですが、運転支援は可能です。近い将来に、長距離はディーゼルエンジンがメインで、短距離はハイブリッドになり、燃料電池は大型商用車の最終路線になるかもしれません。

 (7)競合について

 譚旭光氏:現在、一つの会社が独自で一つの技術を握るのは不可能です。数年前に、私が「競合」の考え方を出し、協力も競争も必要であると考えています。

 (8)企業のアイデンティティについて

 譚旭光氏:業界のNo.1を目指すことです。我々のチームはいつも情熱を持ち、企業、社員、株主及び社会に価値を創出するよう努めています。

 (9)インド市場について

 譚旭光氏:中印両国の指導者が最近会合しました。両国は隣接し、共に人口大国でありながら、競争よりも協力が多いです。インドは重要な戦略的な市場です。

 (10)若者について

 譚旭光氏:毎回産業革命が起きた際、数多くの若い科学者が生まれます。若者は孤独に耐えて、社会に必要な技術を創出して欲しいと思います。